『なんで学生時代にもっと勉強しなかったのだろう?』
こんなことを大人になってから思う方、少なくないかと思います。
私自身、学生生活を振り返り、興味のない授業は、ただただ苦痛だったのを覚えています。
興味を持って取り組んだテーマや科目はほんの僅か。大変残念な気持ちもありますが、当時の未熟な私には、社会を知ることの意義や面白さは到底気づくことはできませんでした。
時は戻せません。
そして『学び』は学生の特権ではありません。『学びたい』と思ったときから始めれば良い。今からでも始めればよいですよね。
皆さん『リカレント教育』という言葉を聞いたことはありますか?
リカレント教育とは、学校教育から離れて社会に出た後も、それぞれの人の必要なタイミングで再び教育を受け、仕事と教育を繰り返すことを指します。
リカレント教育の内容は、趣味性の高いものではなく、仕事に直結する知識やスキルであることが一般的です。その知識・スキルを身に着けて、人生を豊かにするというイメージよりも、その知識・スキルを身に着けて稼いでいくというイメージです。
リカレント教育が注目されている背景として、日本人の人生のステージが長くなり、多様になったことが挙げられます。平均寿命が伸び、人生100年時代が到来すると言われている今日、60歳で定年退職し、仕事から卒業というわけにはいかなくなっているのが現状です。
ゴールまでの40年をいかに生きるのか。
経済的に60歳以降も働く必要があるという事情の方も多くいるでしょうし、働くことが生きがいで体と心が元気なうちは仕事をずっと続けることを望まれる方もいるかと思います。
時代の変化が急速になりつつある中で、新たな業界、新たな職種、新たな技術がどんどん生まれています。既存の産業が新しい産業に飲み込まれ、自分の職種が時代の需要から外れてしまったという状況に直面することが今後更に増えるでしょう。
定期的に自身の知識とスキルを見直し、アップデートに磨きをかける習慣は、社会人としての必須行動になる未来がすぐそこに来ています。
次回はこのリカレント教育に関する事例を上げながら深堀りをするとともに、リカレント教育の実施方法やぜひ活用いただきたい給付金制度ご紹介します。
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